こどもソーシャルワークセンターとは

こどもソーシャルワークセンターにはソーシャルワーカー(社会福祉士など)が常駐し、地域のおとなたちが「しんどさを抱えるこどもや若者たち」と関わってくれる、居場所活動を中心に活動を展開しています。またソーシャルワーカーが、行政と連携して必要なこどもや若者たちを居場所につないだり、逆に関わっているこどもや若者を行政や民間の支援につなぐ役割も持っています。さらに彼らの声を社会に届けたり、モデル事業を構築して制度化することで、社会そのものを変えていくソーシャルアクションも行っています。

私たちの目指すもの

こどもソーシャルワークセンターは、様々な事情でこどもたちが
家や学校などでしんどさを抱えても、
住み慣れた地域の中にホッと出来る場所があり、
人とのつながりが出来るまちにしていくことを目指しています。

私たちの使命

ソーシャルワークの「つなぐ」「つくる」機能を活用して、
目の前のこどもや若者一人ひとりの声に耳を傾け、丁寧に向き合いながら、
全国のモデルとなる活動をつくり出します。
そして出来上がった活動を社会に広げていく
ソーシャルアクションを行います。

代表のメッセージ

こどもソーシャルワークセンターは、2012年、地域につくられた
独立型社会福祉士事務所です(2018年にNPO法人化しました)

こどもたちは自分の生まれてくる家庭や地域(学校)を選ぶことは出来ません。生まれてきた家庭に貧困や虐待という課題が発生することもあります。ヤングケアラーと呼ばれるケアを必要とする家族がいることもあります。また学校に行くことがつらくなることがあります。勉強や集団生活についていくことが苦手だったり、いじめや先生たちの関わりで学校生活に苦しむこともあります。

私は大学で福祉を学んだ後、ソーシャルワーカー(社会福祉士)として、そのような家庭のこどもたちに児童福祉施設で生活を共にしながら支援していきました。その後、大学教員として教育や研究に関わった後、30代半ばからはスクールソーシャルワーカーとして学校現場で困難なケースに関わり続けています。「福祉」や「教育」の力で、こどもたちのしんどさの課題を発見し、それぞれの領域で出来る支援が行われています。しかし、どうしても課題が大きくなってから対処療法的な対応に追われたり、制度の狭間(例えば年齢であったり学区や行政区など)に落ち込んでいくことが多く、専門機関で専門家として関わることの限界を感じていました。

このような経験から、私は制度に頼らない機関を設立したいと思い、2012年に「こどもソーシャルワークセンター」を立ち上げました。「こどもソーシャルワークセンター」では、ソーシャルワーカーとしての専門性である「つなぐ」「つくる」を生かして、地域の力を活用しながら「居場所活動」と呼ばれる何もしなくてもいい、楽しく過ごすことを目的とした活動を軸に、こども若者たちとともに様々な活動をつくり続けています。

今後も目の前にいるこどもや若者一人ひとりと関わることを大事にしながら、彼らの声を社会に届けたり、このこどもソーシャルワークセンターでつくっているモデル事業を社会に広げる活動に取り組んでいきたいと思います。
そしてこどもソーシャルワークセンターを通して生きづらさを抱えるこどもや若者を応援する社会が広がっていくために、みなさんよろしくお願いいたします。

賞歴

2023.1.29

第13回地域再生大賞「近畿ブロック賞」を受賞

地方新聞46紙と共同通信社が地域に活気を与え魅力を高める活動に取り組み、成果を上げた団体を表彰しようという地域再生大賞で「近畿ブロック賞」を1月29日に受賞しました。

2022.11.10

京都新聞大賞を受賞

京都府や滋賀県を拠点に活動し、顕著な功績を上げた個人や団体をたたえる「京都新聞大賞」を11月10日に受賞しました。

2021.5.6

2020年度近畿ろうきんNPOアワード優秀賞を受賞

審査委員会からは、当事者による、自らの経験を踏まえた社会福祉への関わりを通した活動を、「先進性」「創意工夫」「社会性」「実現性」「効果と発展性」の観点から高く評価するとの感想をいただきました。