

ヤングケアラー支援事業
生きづらさを抱える若者たちの支援活動
目的
こどもソーシャルワークセンターを利用している子ども若者の半数以上がヤングケアラー若者ケアラーと呼ばれ家庭でケアに追われる、またその経験をもって大人になった若者たちです。
2022年夏より滋賀県と共同でヤングケアラー支援がはじまりました。こどもソーシャルワークセンターでのヤングケアラー支援は常にヤングケアラーの子どもたちの声に常に耳を傾け、高校生世代以上の若者ケアラーのピアサポーターの力を借りて滋賀県内にヤングケアラー支援体制を構築していくことを目的にしています。
活動内容
ヤングケアラーのピアサポーター養成
(1)ピアサポーターの合宿・啓発活動
高校生・学生世代の若者ケアラー同士の交流とヤングケアラーの意見を聴くワークショップなどを行う合宿を長期休みに実施しています。またヤングケアラーを知ってもらうために滋賀県内のイベントで啓発活動に取り組んだり、ヤングケアラーのパネル展示会を開催しました。そこでもピアサポーターが案内役として説明を行ったり、直接市民の声を聴くことでヤングケアラーを知ってもらうことの難しさや意義を感じています。
(2)小中学生のヤングケアラーへの体験・配食活動
若者ケアラーであるピアスタッフの提案で、直接ヤングケアラーの小中学生への関わりが出来る活動をつくりあげています。日帰りのキャンプ活動やお泊まり会でケアを背負っている家のことを忘れる時間を作ったり、お弁当などを配食することで食事づくりに追われている小中学生が自分の時間を作れるようにしたりしています。ピアスタッフが直接活動を作ることでのきめ細かな配慮が全ての活動に見られます。
サロン活動
(1)ユースホームでの居場所活動(オンライン含む)
高校生・学生世代の若者ケアラー同士の交流を目的としたサロンを毎週末にこどもソーシャルワークセンターで開催しています。またオンラインを活用して体験・配食などの活動についてのミーティングや他の地域のヤングケアラー支援団体との交流を行っています。
(2)高校内居場所活動での出張サロン
全国調査によって定時制高校はヤングケアラーの比率が高いことがわかっています。そこでこどもソーシャルワークセンターでは定時制高校で行っている高校内居場所カフェを活用してアンケートや啓発活動を行っています。
2022年度実績
・ヤングケアラーのピアサポーター養成
(1)ピアサポーターの合宿・啓発活動
合宿日数 3回/ヤングケアラーのべ15名参加
啓発活動 16回/ヤングケアラーのべ50名参加
(2)小中学生のヤングケアラーへの体験・配食活動
体験活動日数 15日/ヤングケアラーのべ122名参加(ピアサポーター34名)
弁当等配食活動 13日/ヤングケアラーのべ152食
・サロン活動
ユースホームでの居場所活動(オンライン含む)
活動日 19日/のべ66人参加(うちオンライン参加23名)