2022年1月より、Panasonic NPO/NGOサポートファンドforSDGsの助成金により進めてきた組織基盤整備事業。組織基盤強化の2年目を終えた今年度は対面での成果報告会に行ってきました。全国各地から貧困課題にかかわる支援団体が集まり、それぞれ支援内容や団体規模が違うなかでの報告会となっていたので、支援団体ならではの共通課題もあれば、それぞれのフェーズで抱える独特の課題もあり、基盤整備3年目を見据えて他団体の報告はとても参考になりました。

こどもソーシャルワークセンターでは、組織診断から始まり基盤強化へとステップアップしていく中で、職員間での理念の共有から電子カルテの導入などを進めてきました。そして今年度はさらに、応援してくださる方々へのお礼や事務手続きの対応、そしてさらなる支援者集めのために、データベースの導入と運用の開始、また広報ツールとして団体紹介ブックの作成を行ったことを報告しました。

代表の幸重の報告を中心に、新卒の1年目から基盤整備事業の3年間をともにしてきた職員としてのコメントも添えてきました。特に団体紹介ブックについては、活動を広く知っていただくためのブックができたこと自体も成果ですが、作成する過程であらためて職員間で団体として大事にしたいことを共有できたことや、これまで関わってきた子ども若者たちの成長をふりかえり、その中でそれぞれの子にとって居場所がどんな役割を果たしているかを再確認できたことも成果の一つだったと思います。

もちろん私たちのやることは子ども若者たちへの支援が第一ですが、その支援を継続していくための組織づくりも大事なのだとあらためて感じましたし、組織としてどうなっていきたいか・より支援の密度を高めるためにどう効率よく仕事をしていくのかという課題に今後もしっかりと向き合っていきたいと思います。